酸素カプセルは、地上における大気圧の1.10~1.35倍の気圧、水中では1M~3.5Mの深さに値する気圧のカプセルにはいることにより、血液に溶ける「溶解型酸素」を増やします。
通常の、赤血球のヘモグロビンと結合して体中に運ばれる結合型酸素と違い、この溶解型酸素は分子のまま血液に溶けるので、直径が大きい結合型酸素が、なかなか行き渡りにくい毛細血管の隅々まで酸素が行き渡るのです。
酸素バーにある鼻から酸素を吸うタイプは、気圧は高めずに、30%前後の高濃度酸素(通常の大気中の酸素は約21%)を吸うシステムで、酸素分子は多く体に吸い込まれますが、気圧が大気中と変わらないため、それらの多くは溶解型酸素ではなく、あくまでヘモグロビンと結合することで血液中を移動する結合型酸素です。
ただし、ヘモグロビンの量は限りがあるので、ヘモグロビンと結合できる酸素の量は限られます。
ヘモグロビンと結合しなくても、血液に分子のまま直接溶けるので、効果的に血液中に運ばれるという仕組みで、そこが大きな違いで、酸素カプセルは体の隅々まで細かい酸素がいきわたる機械です。